不妊治療を受ける前に
Q:
交際4年、結婚2年の30歳夫婦です。交際中から子どもが欲しく、排卵日を市販の試薬でチェックしながらタイミングを計って性交していますが、妊娠の兆候はまったくありません。不妊クリニックの受診を考えていますが、どんな準備が必要ですか。
A:
初めて不妊クリニックを訪れる場合、最低でも3~4カ月前から計測した基礎体温表を持参し、月経2~5日目に夫婦一緒に受診してください。まずは女性の排卵や妊娠を維持するホルモンが正常に分泌されているか、不妊に関する異常値がないか血液検査で調べます。男性も同じで男性不妊症血液検査でホルモン値をチェックします。
基礎体温表からは排卵の状態が分かります。そして検査結果と夫婦間の生活状況、赤ちゃんを希望する気持ちの度合いなどから簡単な治療で済むか、難治性で治療が長期になるかおおよその見当をつけます。不妊治療の鍵は明確な不妊原因を早く発見することです。そのための不妊検査は多種多様で医師が指定する外来日は各検査に一番適した日ですからできるだけ守りましょう。
気になる費用は、不妊検査の50%は自費(保険診療外)です。例えば超音波断層法や血中ホルモン採血は月1回までが保険適用で、排卵誘発剤使用時は月3回までといった細かいルールがあります。高度な不妊検査ほど自費になりますので費用はその都度確認しましょう。不妊治療にかけられる毎月の予算内で最善の治療を進めることも可能ですから気楽に相談してください。
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