三代目 理事長の部屋 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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三代目 理事長の部屋

理事長あいさつ

「生殖医療を通して日本社会の成長に貢献したい」

2023年1月より医療法人小塙医院の理事長に就任致しました、小塙理人と申します。

当院は1974年に祖父が産婦人科として開業し、私で3代目になります。2代目の父より生殖補助医療を主とした不妊治療を開始しました。私は不妊治療が今後の日本の社会を変えることができる医療だと考え、この分野を専攻し、小塙医院を継承することを決めました。

2022年には日本の出生率(その年に生まれた人口1,000人あたりの出生数)は6.1まで低下しています。また、合計特殊出生率(15歳~49歳の女性ひとりあたりの生涯出産人数)は2021年のデータでは1.57です。これは1990年の出生率10.0、合計特殊出生率1.57に比べ激減しています。そして茨城県の出生率は5.9で日本では40位と最下層に位置します。

※ 参照:2022年4月厚生労働省人口動態統計月報

このままでは日本の経済成長率は低下し、少子高齢化が進む一方ですが、このような状況下で日本政府は「不妊治療の保険適用」を一つの対策案として実行しました。子育て環境の整備や手当の拡充など他にも対策は多数あるかと思います。しかし、食生活やライフスタイル、そしてライフプランにおける価値観が多様化した現在では、以前よりも妊娠しづらい男女、妊娠・結婚に興味がない男女が増加していることは事実です。このような問題の解決には医療費を割いて政府主体で「不妊症」という疾患を認め、治療を支援するという体制が必要と考えられたのかもしれません。

また、患者様個々の状態から必要に応じて保険適用外での治療も検討することも良い戦略だと考えています。費用対効果という面で保険適用は良い制度ではありますが、効果が得られなければ意味がありません。したがって保険適用外での治療を選択肢として検討する場面も必要になることがあります。

不妊治療の保険適用化は実際に医療費のさらなる増加を引き起こしますが、これは出生率を上げることで将来の人口を増やし、日本の経済を成長させるための投資だと考えることもできます。したがって、私は生殖医療を専攻する医療従事者の1人として、この「不妊治療の保険適用」という政策を生かし、日本社会が抱える問題を解決すること目標として日々診療を行っています。

まずは目の前の妊娠を望む患者様の治療を行い、そして茨城県の出生率を上昇させ全国でも上位に引き上げることができるよう尽力し、さらに日本社会全体の成長を後押しできるような医師を目指し日々努力していく所存です。

医療法人小塙医院 理事長 小塙理人

理事長の開発した不妊治療専用アプリ「生殖補助医療の成績予測アプリ」, 「プレコンセプションケアチェック」

理事長の開発したAI GPTs「Preconception Advisor」

理事長の過去の講義・講演動画

小塙医院 webセミナーのお知らせ

理事長プロフィール

2013/3/29 医師免許取得 

出身大学:千葉大学医学部(平成25年3月卒業)

出身医局:慶應義塾大学病院産科婦人科教室

所属:医療法人小塙医院(2019年4月より)

 

略歴

2013年4月~2015年3月 東京都立大塚病院にて初期研修

2015年4月~2016年3月 慶應義塾大学病院 産婦人科後期研修

2016年4月~2017年3月 独立行政法人国立病院機構埼玉病院 産婦人科後期研修

2017年4月~2018年3月 栃木県済生会宇都宮病院 産婦人科後期研修

2018年4月~2019年3月 慶應義塾大学病院 生殖生理研究室

2019年4月~ 医療法人小塙医院理事就任

2020年4月~2021年7月 医療法人小塙医院つくばARTクリニック勤務

2023年1月~ 医療法人小塙医院理事長就任

 

資格・経験

2018年5月 日本産科婦人科学会専門医

2019年1月 JATEC(日本外傷診療研究機構)インストラクター

2021年10月 日本性感染症学会認定医 

2022年11月 母体保護法指定医 

2024年3月 IVIRMA※ Online Course Specialization in Assisted Reproduction 修了

Badge that accredits knowledge in Assisted Reproduction.(各コース認定バッジ)

       

※IVIRMA globalはヨーロッパ、米国を中心に9か国74の施設をもつ世界最大規模の不妊治療グループです。IVIRMAが運営するIVI Global Educationは生殖補助医療の分野のエキスパートを育てるためのスキルと知識の向上を目的とした教育機関です。

Biography

I graduated from the Chiba University medical department in 2013. Then, I learned the obstetrics, gynecology and reproductive health medicine in Keio University. I acquired the obstetrics and gynecology specialist in 2019. I have worked at Kobanawa Clinic in 2019, and I mainly perform reproductive medicine about ART

 

業績

学会発表

・I期,II期の子宮体部類内膜癌における再発リスク因子の検討

発表者:小塙 理人、山上 亘、二宮 委美、坂井 健良、真壁 健、野村 弘行、片岡 史夫、平沢 晃、阪埜 浩司、進 伸幸、田中 守、青木 大輔 第130回 関東連合産科婦人科学会総会学術集会 (千葉県千葉市 幕張メッセ 平成27年10月24日)

 

・母児ともに救命しえた劇症型A群連鎖球菌感染症「分娩型」の1例

発表者:小塙 理人、藤岡 陽子、村岡 由真、岩佐 尚美、和田 美智子、樋野 牧子、服部 純尚、倉橋 崇、中川 博之 第90回 埼玉産科婦人科学会 埼玉県産婦人科医会 平成28年度後期学術集会 (埼玉県さいたま市 埼玉県県民健康センター 平成28年11月12日)

 

・卵巣癌初回手術における手術完遂度の予測モデルの構築

発表者:小塙 理人、岩佐 尚美、野村 弘行、村岡 由真、藤岡 陽子、和田 美智子、樋野 牧子、服部 純尚、倉橋 崇、片岡 史夫、中川 博之、青木 大輔 第69回 日本産科婦人科学会学術講演会 (広島県広島市 広島グリーンアリーナ 平成29年4月15日)

 

・腹腔鏡下付属器切除術の工夫 ~間膜切断による卵巣動静脈温存式付属器切除術~

発表者:小塙理人、細川知俊、秋山香名、松田紀代子、土谷美和、末盛友浩、佐藤祐一、飯田俊彦、樋野 牧子、林 茂徳 第86回 栃木県産科婦人科学会学術講演会 (栃木県宇都宮市 とちぎ健康の森 平成29年9月3日)

 

・子宮頸部円錐切除術施行後の子宮頸部上皮内病変に対する腹腔鏡下子宮全摘出術の検討

発表者:小塙理人、林 茂徳、高橋孝幸、仲村 勝、田中京子、冨永英一郎、阪埜浩司、青木大輔 第58回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会 (島根県松江市) 

 

・乳酸軽減胚培養液を用いた胚培養成績と臨床成績の検討

発表者:小塙理人 、小塙清 、 吉田丈児、新村理紗 第65回日本生殖医学会学術講演会・総会(web開催)

 

・ホリトロピンデルタ ( レコベル ) と従来ゴナドトロピン製剤の調節卵巣刺激の比較検討

発表者: 小塙 理人、吉田 丈児、小塙 清 第40回日本受精着床学会総会・学術講演会 (2022年7月28日(木曜日)・29日(金曜日)会場:京王プラザホテル(新宿))

 

・ホリトロピンデルタ(レコベル)とホリトロピンアルファ(ゴナールエフ)と従来ゴナドトロピン製 剤の増分費用対効果比(ICER)を用いた費用対効果の比較検討

発表者:小塙理人 、小塙清 、 吉田丈児 第67回日本生殖医学会学術講演会・総会 2022年11月3日(木)~4日(金)パシフィコ横浜会議センター

 

・子宮内膜症合併の反復着床不全・不育症患者に有効な融解胚移植プロトコルの検討

発表者:小塙 理人 (小塙医院)

第6回 日本不育症学会学術集会 2024年6月1日 国際医療福祉大学 東京赤坂キャンパス 3 階

・recFSH 製剤の糖鎖の違いによる調節卵巣刺激への影響と費用対効果分析

演者:小塙 理人(小塙医院)

第42回日本受精着床学会・学術講演会 ランチョンセミナー 6 2024年8月23日 大阪国際会議場

・反復生化学妊娠および不育症患者集団における血清ビタミンD値の臨床成績への影響の検討

演者:小塙 理人(小塙医院)

第42回日本受精着床学会・学術講演会 2024年8月22日 大阪国際会議場

研究論文

・母児ともに救命しえた劇症型A群連鎖球菌感染症「分娩型」の1例

小塙 理人、藤岡 陽子、村岡 由真、岩佐 尚美、和田 美智子、樋野 牧子、服部 純尚、倉橋 崇、中川 博之 (埼玉産科婦人科学会雑誌 第47巻2号 85-88頁 2017年)

 

・腹腔鏡下付属器切除術の工夫 ~間膜切断による卵巣動静脈温存式付属器切除術~

小塙理人、細川知俊、秋山香名、松田紀代子、土谷美和、末盛友浩、佐藤祐一、飯田俊彦、樋野 牧子、林 茂徳 (栃木県産婦人科医報 第44巻 掲載 2018年)

 

・乳酸軽減胚培養液を用いた胚培養成績と臨床成績の検討

小塙 理人、吉田 丈児、新村 理紗、冨田 美希、平松真理子、井野場由佳梨、小松崎まどか、小塙 清 (日本受精着床学会誌 第38巻2号 2021年9月)

 

・Sasaki H, Hamatani T, Kamijo S, Iwai M, Kobanawa M, Ogawa S, Miyado K, Tanaka M.Impact of Oxidative Stress on Age-Associated Decline in Oocyte Developmental Competence.Front Endocrinol (Lausanne). 2019 Nov 22;10:811. doi: 10.3389/fendo.2019.00811. PMID: 31824426; PMCID: PMC6882737

・Kobanawa M. Fertilization, embryo culture, and clinical results using low lactate embryo culture medium for pre-culture, insemination, and beyond. Reprod Med Biol. 2022 Apr 6;21(1):e12458. doi: 10.1002/rmb2.12458. PMID: 35414763; PMCID: PMC8986977.

・Sonehara H, Matsumoto R, Nakayama N, Kobanawa M et al. Aneuploidy and sex concordance rate between cell-free DNA analysis from spent culture media of preimplantation embryo and DNA from whole embryo with respect to different morphological grading. Reprod Med Biol. 2022;21(1):e12493. Published 2022 Dec 16. doi:10.1002/rmb2.12493

・”ホリトロピンアルファとホリトロピンデルタを用いた調節卵巣刺激の臨床成績と費用対効果の比較検討” 小塙理人、吉田丈二、小塙清 (日本受精着床学会誌 40巻1号23-32(2023年3月号掲載))

・“ホリトロピンアルファとホリトロピンデルタの臨床成績および卵胞発育動態の比較検討” 小塙理人、吉田丈二、小塙清 (日本受精着床学会誌 40巻1号41-48(2023年3月号掲載)

・Kobanawa M. The gonadotropins starting dose calculator which can be adjusted the target number of oocytes and stimulation duration days to achieve individualized controlled ovarian stimulation in Japanese patients.Reprod Med Biol. 2022;22(1):e12499. 

・Kobanawa M. Differences in follicle development and hormone dynamics between controlled ovarian stimulation (COS) using follitropin delta and that using follitropin alfa .Fertility & Reproduction 2023;5(2):1-8

・Kobanawa M. Evaluating the Impact of Long-Term GnRH Agonist Therapy on Pregnancy Outcomes in Endometriosis-Associated Implantation Failure and Pregnancy Loss. Journal of IVF-Worldwide. 2024;2(1). 

・Kobanawa M. Verification of the utility of the gonadotropin starting dose calculator in progestin-primed ovarian stimulation: A comparison of empirical and calculated controlled ovarian stimulation. Reprod Med Biol. 2024;23(1):e12586.

名誉院長あいさつ

小塙 清 理事長

2023年1月1日をもちまして、理事長を小塙 清より小塙理人に交代致しました。それに伴い、小塙清は名誉院長に就任いたしましたことをご報告申し上げます。

小塙 理人新理事長のもと、患者様に寄り添い、地域医療に貢献できる医療機関として邁進いたす所存です、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

小塙医院は、父が旧小川町に小塙病院を開業し、その後私が引き継ぐなかで、平成六年に医療法人として改組し、有床産婦人科医院・不妊クリニックとして地域の医療に奉仕してまいりました。

今後は理事でございました小塙 理人が理事長に就任し、私は一度退任致します。そして名誉院長として新理事長を支えてまいる所存です。当院を何卒よろしくお願い申し上げます。

医療法人小塙医院 名誉院長 小塙清

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名誉院長プロフィール

医療法人小塙医院名誉院長。医学博士

昭和52年北里大学医学部卒業、同医学部産婦人科教室に入局。53年慶應大学医学部産婦人科教室に入局。芳賀赤十字病院、東京歯科大学の勤務を経て、57年オーストラリア・モナッシュ大学で不妊症を研究。

60年慶應大学医学部産婦人科教室・飯塚理八教授のもとで人工受精、体外受精のための精子調整法、パーコール法などについて研究。

現在、不妊症治療のほか、ホルモン補充治療法(HRT)や漢方を用いた更年期障害の治療にも研鑽を積んでいる。

また、趣味で動画(ショートムービー)の作成を行っており、ストーリー仕立てで不妊治療に悩む夫婦の心境を描いた作品なども制作している。

小塙医院の診療時間

小塙医院の診療時間
=女性医師(新村医師)による診療(診療時間は10:00〜12:00)
※初診の患者さまについては、午前中は11時まで、午後は16時までの受付となります。
※初診時の検査は全項目で約40,000円かかります。
※採血の時間は、午前中は11時まで、午後は16時までの受付となります。特に体外受精の方は時間厳守でお願いいたします。間に合わない場合、採卵ができない可能性がございますのでご注意願います。

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