妊娠五大条件をおさらい | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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妊娠五大条件をおさらい

 

Q:
不妊歴2年の妻34歳、夫36歳で、タイミング法から人工授精、体外受精と受けましたが妊娠できませんでした。もう一度原因を見つめ直したいのですが。

A:
何度も繰り返しますが妊娠五大条件は

  1. 良い卵子
  2. 良い精子
  3. 良い卵管
  4. 良い子宮
  5. 抗精子抗体がないこと

で、不妊原因を探るには上記を詳細に検査する必要があります。

  1. 良い卵子・・・月経開始2~6日目のホルモン負荷テストで卵巣の力を調べ、排卵誘発剤使用の場合は個人に最適な薬剤が分かります。また同時期の女性ホルモンや卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン測定で卵子・排卵の状況が推測できます。
  2. 良い精子・・・通常の精液検査では精子の運動率が重要で、精子数が多くても運動率が低いと自然妊娠を目指すタイミング法では精子が卵子に届きませんし、体外受精では卵子に進入できないこともあります。受精能力や染色体異常の発見は精子精密形態検査が必要です。
  3. 良い卵管・・・一般的に子宮卵管造影検査で卵管の通りを調べますが、検査後2~48時間の造影剤流出の様子が大事です。造影剤が卵巣の方向に確実に流れていなければ卵子ピックアップ障害が疑われます。
  4. 良い子宮・・・最近話題の卵子提供により50歳で妊娠中の野田聖子さんは、受精卵が良好のようですから子宮内膜がとても良い状態だったと思われます。子宮が着床や受精卵の発育環境に適しているかは、子宮内膜組織検査で見極めます。
  5. 抗精子抗体がないこと・・・ほかに精子頭部・尾部凝集抗体もあり、いずれもタイミング法や人工授精ではほぼ妊娠できません。体外受精か顕微授精が必要です。

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