仕事と不妊治療を両立するには
Q:
結婚5年、不妊歴3年の妻34歳、夫35歳です。夫婦共稼ぎで、現在はタイミング法と人工授精を併用していますが職場の不妊治療に対する理解がなく、通院は土日か祝日に限られるため治療が中途半端になってしまいます。どうすればよいでしょうか。
A:
不妊治療を受けている約80%が同じ悩みを抱えています。まず、土・日・祝日に開院しているクリニックは体外受精専門で一般治療は行わない場合が多いですが、それでも不妊原因を早く見つけて治療にかかる時間や年齢、人生設計を考慮し要領よく検査・治療を受けるべきです。
不妊検査や治療は内容によって月経中や月経終了直後、排卵前後など受けるべき時期が決まっており、その時期からずれると正確な結果や成果が出ません。月経周期が30日など決まっている人は検査・治療の計画が立てやすいですが、月経不順の場合は排卵日などが予測しにくいためまずはホルモン剤を投与して月経周期を整えます。
そして、その翌周期に検査計画を立てるという方法があります。月経3日目の血中ホルモンを測定すると排卵日が推定でき、場合によっては排卵誘発剤の内服や注射で排卵日を特定させます。平日に仕事を休むことなく通院日を調整することも可能で、さらに排卵誘発剤をうまく利用すれば週末など希望日に排卵を起こさせることもできます。
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