妊娠過程から探る不妊原因 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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妊娠過程から探る不妊原因

 

Q:
不妊歴2年の妻35歳、夫37歳で、検査では問題なくタイミング法を中心に人工授精も受けましたが妊娠しません。体外受精を勧められましたが不妊原因が分からないので妊娠の仕組みをよく知り、納得の上で受けたいのですが・・・。

A:
自然性交でも人工授精でも精子が子宮と卵管を通過して卵管膨大部に到達し、そこで卵子と融合して初めて受精が成立します。

受精卵は「胚」と呼ばれ、分割・発達を繰り返しながら5~6日かけて卵管を通過し子宮に到着します。そして1~2日かけて子宮内膜に着床し、胚と子宮内膜の血管が結合し胚が母体の一部になると妊娠が成立します。すると胎盤を形成する絨毛が発生しHCGホルモンの分泌が始まるため、妊娠検査では血液や尿中のHCGの有無を調べるのです。

自然性交の場合、射精が膣の浅い部分では子宮に進入できる精子数は激減します。子宮頚管(子宮の入り口)に直に射精しても子宮に進入できるのは射精精子の20~100分の1。さらに卵管内へ進入できる精子は同等の割合で減少し、卵子に到達できるのは1~5匹程度です。

また、卵子に到達できても精子の受精障害や妻の抗精子抗体、異常卵子や卵子の老化などが原因で融合できないこともあります。さらに卵管の癒着や胚の分割・発達停止、着床障害など、不妊には妊娠に至るまでの過程でどこかに原因があるのです。

不妊検査はそのどこに障害があるかを見つけるものですから主治医によく説明を受けてください。

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