月経不順は不妊症予備軍
Q:
結婚後1年の妻39歳、夫40歳です。もともと生理不順で半年来ないかと思えば月に2~3回来ることもあり、そろそろ不妊検査を受けようと思っています。この状況で妊娠できるでしょうか。
A:
月経不順は不妊症の原因になりかねないため、「生理があるうちはいつでも妊娠できる」と思わず若いうちから妊娠できる体づくりを意識することが大切です。女性は生まれた時からすでに一生分の卵子(原始卵胞)が卵巣内に存在し、新しくつくられることはありません。
原始卵胞は年齢とともに減少し、人によって差はありますが35歳を過ぎると卵巣の働きや卵の質が低下し、38歳以上では急激に低下します。現在、39歳以上で妊娠した人の8割が人工授精や体外受精で、自然妊娠はわずか2割。高齢ではそれだけ妊娠が難しくなります。
月経が年に数回でも、すべてに排卵があれば妊娠のチャンスはあります。少ないチャンスを生かすにはホルモン検査等で排卵日を予測することができます。問題なのは月に何度も出血することで、月経周期は短くても25日なので月2~3回もあるのは不正出血です。
原因としてはホルモン分泌異常もしくは子宮頸がん・体がん、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内炎症、ポリープ、子宮膣部びらんなどがあり、即診察の必要があります。ホルモン異常や無排卵ならばホルモン補充療法で対応できるため、早くから治療すると不妊症予防にもなります。
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