体外受精の排卵誘発(2) | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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体外受精の排卵誘発(2)

 

Q:
不妊歴5年の妻35歳、夫40歳で近々体外受精に進む予定です。体外受精の排卵誘発には点鼻薬を使うロング法とショート法があるとのことですが、最近は実施しない病院が多いと聞きます。ほかにどんな方法がありますか。また点鼻薬はアレルギー性鼻炎でも効果はありますか。

A:
体外受精は良質な受精卵をつくるため、多くの卵子が必要になります。そのための排卵誘発方法は卵巣機能やホルモン値などを考慮し選びます。

ロング法とショート法はいずれも排卵誘発の注射や内服を8~10日間続け、人為的に卵を育てます。

同時に途中で自然排卵が起こらないよう下垂体ホルモンを抑制する点鼻薬(スプレー)を連日噴霧しますが、卵巣機能が低下している人は点鼻薬を継続すると卵がうまく育たないことがあるため当院ではロング法とショート法はほとんど行いません。

体外受精を受ける人は圧倒的に36歳以上が多く、加齢に伴う卵巣機能の低下は否めません。ですから排卵誘発の注射や内服だけで卵を育て、採卵34時間前に1回だけ点鼻薬を左右の鼻に噴霧するのが主流です。

点鼻薬は短期で使えば排卵を促す効果があり、卵を十分に成熟させます。鼻炎の場合は一度鼻をかんでスッキリしてからスプレーし、液剤が垂れ落ちたらもう一度噴霧するなど注意すれば効果はあります。

卵子が成熟するにつれ突然自然排卵が起こりそうな時は、下垂体ホルモン抑制の注射や採卵手術17~34時間前に座薬を投与して排卵を防ぐ方法もあります。

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