体外受精の流れ | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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体外受精の流れ

 

Q:
不妊歴5年の妻34歳、夫39歳で、タイミング法を1年、人工授精を1年受けましたが不妊原因は不明です。今回体外受精に進むため、体外受精のスタートから妊娠判定まで一連の過程を教えてください。

A:
体外受精の大まかな流れは【1】各種検査【2】排卵誘発【3】採卵【4】胚移植【5】妊娠判定です。

  1. 各種検査は、下垂体―卵巣機能を調べる血中ホルモン(E2・P4・LH・FSH・プロラクチン)測定と一般血液検査、前周期の残存卵胞や嚢胞・嚢腫の存在を確認するエコーがあります。
  2. 排卵誘発ではホルモンバランスにより使用する排卵誘発剤(注射、内服薬、自然排卵抑制のための点鼻スプレーなど)とその使用期間を決め、注射の場合は月経3日目から8~10日間の連続投与を開始します。注射5日目にエコーで卵胞の成長具合をチェックし、場合によってはホルモンの上昇を調べる採血を行い、8~10日目の診察で採卵時期を決定します。
  3. 採卵では、針を卵胞に刺して卵子を採取するため基本的に麻酔を使用します。採卵時間は平均5分程度。採卵後は2~8時間安静にすればその後は普段の生活をして構いません。採卵2~3日後には受精と胚の発達状況の説明があり、出血や腹水がないかエコーでチェックします。
  4. 胚移植では、36歳以下は受精卵1個、36歳以上は2個まで子宮内に戻すことができます。良好な胚が複数得られたら凍結保存します。
  5. 妊娠判定は移植後17日目に行います。

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