体外受精か顕微授精か | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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体外受精か顕微授精か

 

Q:
不妊歴5年の妻34歳、夫41歳で、今度体外受精に進みます。夫の運動精子が少ないため顕微授精の可能性もあると言われました。どの時点で顕微授精が決まるのですか。また、採卵後の胚移植や凍結胚についても教えてください。

A:
体外受精で卵子と精子をかけ合わせる時、精液は洗浄して良好な精子だけを使用するため、今までの検査で良好な精子数が100万以下で運動率50%以下なら最初から顕微授精を選びます。

体外受精当日、夫は院内で採精しますが、いつもは良好なのに体調不良などで急に精子の状態が悪くなると、この時点で顕微授精に切り替えることもあります。そのため、普段は良好な人は精子を凍結保存しておくこともできます。

34歳以下の女性は一般的な排卵誘発法で平均4~5個の卵子が採取できます。夫の精子が良か不良の瀬戸際なら3個は体外受精、2個は顕微授精などと両方同時に実施する方法もあります。

次に胚移植についてですが、採卵後48~72時間で受精状況や胚(受精卵)の発達具合を観察し移植を決定します。卵子のグレードが悪く受精できなかったり受精しても発達不良や胚が変性した場合は、いずれも移植できません。

通常は胚が分割を始めた2~3日後に子宮内に移植し(初期胚移植)、胚の発達が遅いときは「桑実胚」や「胚盤胞」になるまで培養を延期してから移植します(後期胚移植)。

妻の体調不良や卵巣腫大で移植がキャンセルになった場合、胚をすべて凍結し次に持ち越すことも可能です。

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