精子凍結 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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精子凍結

 

Q:
不妊歴2年の妻35歳、夫38歳です。夫は精子減少症(精液1ml中精子数2,000万・運動率40%・奇形率70%)と診断され、人工授精や体外受精を勧められています。夫は仕事が多忙で特定の日に射精するのが難しく、長期出張も多いため精子凍結保存を考えています。このような状況でも可能でしょうか。

A:
人工授精や体外受精の精子採取は実施日の朝に行いますが、出勤前などの朝は一番射精に向いてない時間帯です。

射精は気分が乗っていないと精液量が少なくなり、さらに、射精後は2〜3時間で使用しなければ精子の質が落ちるため前日の夜に採取できないのが現状です。

そのため、ベストな状態で採取した精子を凍結保存する方法がありますが、精液をそのまま凍結するわけではありません。

精液中には細菌やウイルス、尿管の小結石、細胞などが混在していて、それらを除去するため洗浄・濃縮を行い良好そうな精子だけを凍結します。精子の状態が悪いと凍結できる精子が集まらなかったり、解凍時に死滅していて使用できない場合もあります。

本来は精液検査が良好で長期出張が多い人や、がん治療のため今後精子が悪くなることが予測される人に向いている方法です。

保存期間は当院では最長8年で妊娠した例があります。ご質問の方の場合は凍結できるかできないかギリギリの数値ですので試してみてはいかがでしょうか。

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