不妊原因は受精障害が増加 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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不妊原因は受精障害が増加

 

Q:
不妊歴2年の妻37歳、夫39歳です。妻の不妊検査はすべて問題なく夫の精子も正常ですが、タイミング法や人工授精では妊娠できず、先日、初めて試みた体外受精では受精が不完全・卵分割不良のため胚移植にすら至りませんでした。夫婦とも異常がないのに、ほかにも同じような例はあるのでしょうか。

A:
妊娠の5大条件である「卵巣・卵管・子宮・精子・抗精子抗体」が良好なのに妊娠できない場合を原因不明不妊や機能性不妊といいます。実は卵管閉塞や子宮疾患など昔からの女性不妊疾患は年々減少していて、最近増えているのが受精障害です。

個人差はありますが、一般的に34歳までは毎月排卵が起こり、35歳を過ぎると無排卵の月が増え40歳以上では排卵できる月が年に2~3回に減ります。加齢で排卵のチャンスが減るのに卵巣の働きに問題があればさらに無排卵が多くなり、卵子の質も低下します。

しかも年齢を重ねるごとに排卵誘発剤の効き目も悪くなるため、体外受精で採卵できる卵子の数も減り、卵子の質が悪いと精子が良好でも未受精や不完全な受精となるためなかなか妊娠に至りません。このような受精障害は若い人にも増えています。

対策としては、月経3日目のホルモン検査で無排卵と予想される月には無理に排卵誘発をせず、排卵の見込みが高い月だけ誘発剤を使って採卵した方が質の良い卵子が採取できる傾向があります。40歳以上の対策は次回お話します。

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