脱・不妊スパイラル
Q:
結婚3年の妻30歳、夫33歳で結婚2年目から不妊治療を始め、タイミング法から人工授精6回、体外受精2回と治療を進めましたが妊娠に至りません。原因は不明で主治医も首をかしげます。治療を続けたいのですが、仕事と通院の両立は難しく治療費も生活を圧迫して悪循環です。今後どうすればよいですか。
A:
30代は男女とも働き盛りで結婚生活は仕事が中心になりがちです。通院はままならない上に医師は自然妊娠(タイミング法)をまず勧めますが、一般的に結婚後は性交の質が恋人時代よりも低下するため、やがて子づくりを高度治療に頼ることになります。
不妊原因が特定できれば妊娠の可能性は高いのですが、多くの不妊が原因不明で治療や仕事のストレスが重なるとホルモン分泌が悪くなり、良質な卵子が得られません。さらに加齢も手伝って可能性が低くなる不妊スパイラルに陥るのです。
解決策として仕事を辞めて治療に専念する人もいます。仕事のストレスはなくなりますが、治療費の捻出などが新たなストレスになる場合があります。とはいえ仕事中心の生活を続け「授からなければ仕方がない」と割り切るのも簡単ではありません。
治療と仕事の両立には主治医や医療スタッフに何でも相談できる関係を築くことが大切で、仕事への支障が最小限で済むよう治療を工夫してもらいましょう。多少嫌な顔をされても気になることは聞き、納得できなければ病院を代えるのも手です。
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不妊治療Q&A