不妊に役立つ漢方・サプリ
Q:
結婚2年の妻29歳、夫28歳です。子づくりを始めたいのですが夫婦とも仕事のストレスが多く、夫はED傾向にあり性交がうまくいきません。今後1年は病院にかからず自然妊娠を目指したいので、お勧めの漢方やサプリメントを教えてください。
A:
漢方薬は本来、各々の体質などから総合的に判断して処方するものです。不妊クリニックでは製剤されたものを使用するのが一般的で、当院では個別指導で薬を選択してくれる専門医がおります。
仕事のストレスなど精神面の疲れが多い人は「女神散(にょしんさん)」や「きゅう(※)帰調血飲(きゅうきちょうけついん)」など、肉体的な疲れがある人は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などを使用します。生理不順や月経困難症がある場合は不妊に結びつくこともあるため、それに対応する漢方薬を選んでもらいましょう。
※草かんむりの下に「弓」
男性のEDには「補中益気湯」や「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」を推奨します。
サプリメントは次の3種をお勧めします。一つは大豆由来のイソフラボンです。月経不順や月経困難症、無排卵周期症、黄体機能不全などに有効性が認められています。二つ目は豚胎盤から抽出したプラセンタ(ラエンネック)で、卵巣や子宮機能を高める作用があります。三つ目は葉酸を含む総合ビタミン剤で、特に胎児の発育を良くし流産予防にもなります。
しかし、サプリメントは粗悪品もありますので信頼できる会社のものを選ぶか、医師や薬剤師の助言を求めた方がよいでしょう。