少ない通院で費用を抑えたい
Q:
不妊歴7年、夫婦共働きの妻36歳、夫38歳で、タイミング3年、人工授精2年、体外受22年と治療を進めましたが妊娠しません。今後も治療を続けたいのですが、不妊治療は保険外で高額な上に通院で仕事を休まなければならないため悩んでいます。少ない通院で治療する方法はありますか。
A:
不妊検査は80%、不妊治療は100%自費で、特殊な検査・治療が多いため高額です。例えば不妊の血液検査は保険適用外、ホルモン検査は月1回は適用ですが月に何度も検査が必要なため負担が大きくなります。
また、不妊治療で必須の超音波検査は排卵誘発剤を使用しなければ自費です。子宮筋腫(3カ月に1回)や卵巣嚢腫(月1回)などほかの婦人科疾患で保険適用になる場合があるので、当院では不妊症にそれらの病名を付随させ保険の範囲で治療することも可能です。
日本では混合診療が認められていないので、例えば風邪など保険適用の診療を不妊治療と同時に受けると風邪の診察も薬もすべて自費になるので注意が必要です。体外受精は助成金をうまく活用しましょう。
現在、不妊患者さんの8割以上が共働きです。要領よく治療を進めるには
▽検査は必要最低限に
▽月経3日目のホルモン測定で排卵日を予測
▽排卵予測日前にエコーで卵胞確認(2回程度)
といった具合に、月経から排卵までに3回ほどの通院に抑える工夫はできるでしょう。
当院では仕事を持つ女性が通院しやすいよう土曜と第2・4・5日曜も診療しています。