月経不順と不妊症 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

*

月経不順と不妊症

 

Q:
未婚の25歳です。月経周期は20日と短かったり60~90日にもなるなど不順で、現在、ピルで28日周期に調整して半年になります。ピルをやめたらまた不順になるのでしょうか。将来、不妊症になるのかどうかも心配です。

A:
不妊症の定義は「1年間確実な排卵予測日に性交しても妊娠しない」ですので、月経不順イコール不妊症ではありません。問題は排卵があるのかないのか(無排卵性月経不順)です。月経が月に2回以上ある「頻回月経」では、排卵していないことがほとんどです。

例えば月経が年に3回しかなくても排卵していれば妊娠のチャンスはあり、実際、月経不順の多くの人が赤ちゃんを授かっています。

頻回月経の原因として、月経は排卵して初めて起こりますから、月2回目の出血はホルモンバランスの乱れによる機能性子宮出血であることが多いです。3カ月以上月経が停止する無月経は「視床下部性」「下垂体性」「子宮性」に分類されますが、その原因は下垂体ホルモンの異常がほとんどです。

卵巣中の卵子は下垂体から分泌されるホルモンによって成長・排卵するため、下垂体機能の低下や卵巣との連動が悪ければ無排卵性の月経不順になります。

現在行っているピル治療は強制的に月経を起こすことはできますが、根本的な下垂体―卵巣機能の治療にはなりません。月経や排卵の習慣づけを狙ったものです。根本治療を目指す場合はホルモン検査で月経不順の原因を調べ、漢方薬や排卵誘発剤等の適切な薬を使用します。

 

 - 不妊治療Q&A ,

インターネット予約はこちらから