カンジダ膣炎と不妊症 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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カンジダ膣炎と不妊症

 

Q:
最近不妊検査・治療を始めた妻34歳、夫30歳です。妻は時々、外陰部がむず痒く白色の帯下が出てカンジダ膣炎になります。よく洗って清潔にしていますが、なぜ繰り返すのでしょうか。不妊症への影響も気になります。

A:
カンジダ菌は人間の体はもちろんどこにでも存在する真菌(カビの一種)で細菌やウイルスではありません。カビは一般的に湿度や温度が高い場所を好むため、女性の膣内は繁殖にもってこいの場所といえます。

カンジダ膣炎は性感染症ではありませんが性交で感染しやすく、洗濯物から感染することもまれにあります。男性もたまに感染します。通常、カンジダ菌は免疫力で自然に排出されますが、風邪や疲労などで抵抗力が落ちたり抗生物質を長期間服用すると増殖して痒みや白色の帯下などの症状が出ます。

治療は抗真菌剤の内服や塗り薬が特効です。完治しないまま薬をやめると再発して症状を繰り返すことが多いので、完治させることが大切です。外陰部をボディーシャンプーなどで洗い過ぎると、かえって皮膚粘膜の抵抗力を弱め逆効果です。治療中はお湯で流す程度にして塗り薬をしっかり塗ってください。

不妊症への影響はありません。ただしカンジダ感染中に性交すると精子の運動力が減弱し子宮内に進入しにくくなるという説もあります。妊娠への影響もありませんが、抗真菌剤の内服薬は避けた方がよいでしょう。

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