子宮卵管造影検査と不妊 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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子宮卵管造影検査と不妊

 

Q:
結婚3年の妻30歳、夫28歳です。最近、不妊症検査・治療を開始し、次に子宮卵管造影検査を受けます。卵管の通過性以外に分かることはありますか。また、検査中の痛みについても不安です。

A:
子宮卵管造影検査は、子宮の中に造影剤を入れて造影剤が子宮から卵管、腹腔内に広がる様子をX線で観察する検査で、卵管の通り具合や周辺臓器との癒着が分かります。

検査の前には造影剤(ヨード剤)への過敏症と甲状腺疾患の有無を必ずチェックします。まれですがヨード剤に過敏な人はアナフィラキシーショックを起こすことがあり、特に甲状腺機能障害があるとヨード剤に過敏になりやすいためです。甲状腺機能障害がある場合は、子宮卵管造影検査ができるかどうか内科の診断も必要です。

検査方法は子宮口からチューブ状のバルーンを挿入し、その先端を膨らませて子宮内に固定し造影剤を注入します。子宮の大きさや形は人それぞれ違うため、不用意にバルーンを膨らませると圧迫されて激痛が伴います。

医師が事前に子宮の大きさや形を把握しておけば痛みは最小限に抑えられますが、患者さんの極度の緊張で痛みを強く感じることもあります。造影剤を注入中や後に痛みがある場合は、卵管狭窄や卵管閉鎖、癒着により卵管の運動が阻害されている疑いがあります。

検査後24~48時間にもう一度X線撮影を行うことで、造影剤の腹腔内への広がり方から卵管の運動が良好かどうか、子宮内膜症の有無なども分かります。

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