フーナーテストと不妊症3 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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フーナーテストと不妊症3

 

Q:
結婚3年の妻31歳、夫29歳で、最近、不妊治療を開始しフーナーテストを受けました。2回受けた結果、2回とも不良で人工授精か体外受精を勧められています。夫の精液検査は正常です。自然妊娠は無理でしょうか。

A:
フーナーテストは性交後の子宮頚管粘液の中にある精子の状態から自然妊娠の確率や男性不妊の疑いが分かりますが、夫の体調や食生活に左右され結果に波があるものです。

従って、一般的に女性は排卵日3~4日前から子宮頚管粘液が分泌されるため、当院では1周期に1~3回行うこともあります。中には1回目の結果が運動精子数0でも、2回・3回目に正常値になることもあります。

男性は連日射精すると精子が薄くなるのではという質問がよくありますが、健康な男性が1週間毎日射精したある実験では2日目の精子数が一番多く、4日目から精子数が減少するという結果が出ました。従って、2回のフーナーテストで不良とは判断できません。

当院では、自然妊娠希望のご夫婦で精液検査正常・抗精子抗体陰性の場合は何度でもフーナーテストを実施しています。

精子減少症の人は射精回数を増やせませんから、月経3日目のホルモン検査で早めに排卵日を推定してください。8割は推定日通りに排卵します。

残りの2割とPCO体質の人は女性ホルモンの連日投与やHMG(排卵誘発の注射)などを使用して頚管粘液を増やし、まめに診察して排卵日を推定する必要があります。抗精子抗体陽性や精子無力症の場合、自然妊娠は厳しいでしょう。

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