凍結胚移植 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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凍結胚移植

 

Q:
不妊治療歴3年の妻38歳、夫42歳で、体外受精に進もうと考えています。すでに体外受精を受けた人に聞いたのですが、体外受精後の受精卵は凍結した方が妊娠率が高いというのは本当ですか。

A:
現在、体外受精・顕微授精では、採卵した生理周期のうちに受精卵(胚)を子宮内に移植する「新鮮胚移植」と、胚をいったん凍結して後の周期に移植する「凍結胚移植」が行われ、圧倒的に凍結胚移植の方が多く行われています。

というのも、通常、体外受精・顕微授精は、複数個の採卵を目指して排卵誘発剤を連日投与します。その副作用として卵巣が過剰に刺激され、卵巣腫大や腹水、子宮内膜の希薄化などが起こりやすく体への負担も大きいため、採卵と同じ周期の胚移植は着床しにくくなります。

そこで、いったん胚を凍結し子宮や体調の良い周期を待って移植する方が確率が高いため、凍結胚移植が多く行われています。しかし、新鮮胚移植は胚に凍結・融解の負荷がかからないため状態が良く、子宮や体調に問題がなければそのまま移植しても妊娠率は悪くありません。

また、日本産婦人科学会の規定により、基本的に1回の体外受精で胚は1つしか移植できません。質の良い受精卵が複数確保できれば、凍結保存して第2子・3子の治療に使用することも可能で、排卵誘発や採卵の費用を軽減できます。

凍結胚は2~3カ月以内に移植するのがベストですが、当院では最長6年半凍結保存した胚で妊娠・出産に至った例があります。

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