最近多い高プロラクチン血症 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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最近多い高プロラクチン血症

 

高プロラクチン血症 漢方

Q:
結婚3年、妊活(通院)を始めて6カ月の妻29歳です。ホルモンの精密検査(下垂体負荷試験)で潜在性高プロラクチン血症と診断され、薬を飲むことになりました。詳しく教えてください。

A:
プロラクチンは脳下垂体から分泌される成長ホルモンの一種で、授乳に関与するほか、他のホルモン調整、ストレス調整作用などがあります。プロラクチン値は高くても低くても不妊や体に影響し、数値が高い高プロラクチン血症は最近増えています。

高プロラクチン血症には常に数値が高い「顕在性」と特に夜間や体の異常時に高くなる「潜在性」があります。不妊症に対しては卵子の成長を阻害して未破裂卵胞や遅延排卵などの排卵障害ほか、子宮内膜の成長を妨げたり排卵後の高温期が低い・短いなどの黄体機能障害を招くことがあります。

プロラクチン上昇の原因には、遺伝的体質や、抗うつ剤の一種や慢性胃炎・胃潰瘍の薬の長期服用などがあります。そのほか、夜勤がある人、睡眠時間が短い人、ストレスをためやすい人もなりやすいです。

対策としては午後11時には就寝し6~8時間の睡眠を取るなど生活習慣の改善が必要です。これがなかなか実行できなかったり数値が高すぎる場合は投薬が必要で、1日1錠の「テルロン」や週1回の「カバサール」という薬を使用します。ストレスをためやすい人は加えて「女神散(にょしんさん)」を、花粉症やぜんそくなどアレルギー体質の人は「神秘湯(しんぴとう)」を服用すると効果的です。

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