体外受精の前に知っておくこと2
Q:
結婚5年で妻39歳、夫41歳です。妊活は2年行い、年齢的に体外受精や顕微授精を主治医から勧められました。体外受精の排卵誘発法をネットで調べると、連日通院して誘発剤を注射するロング法やショート法などが紹介されていました。仕事の都合もあるので毎日は通院できません。他に方法はありますか。また、事前に成功率を高める方法はありますか。
A:
現在、体外受精の排卵誘発法はオーダーメードのようになっており、すべてが画一的なロング法やショート法で行われるわけではありません。たとえ年齢が同じであっても人によって卵巣機能や黄体機能は異なるため、状況に応じて、連日の注射が必要か、隔日か、来院時のみの注射で良いか、内服の誘発剤、漢方やサプリメントの服用か、薬を全く使用しない自然法にするかなどを決めます。
どのような方法を取るかは以前の治療の流れから推察したり、他院で行った体外受精の結果に基づいて主治医が考えます。それぞれの事情やライフスタイル、卵巣機能に合わせて最大限に効果が上がる方法を考えてもらいましょう。
体外受精の排卵誘発は、卵子の質の良し悪しが決まることもあり非常に重要です。妊娠の決定要因は良い精子、良い卵子、良い胚、良い子宮内膜の着床機能の4つで、そのうち決定に関与する割合は、良い胚が80%、着床に関する子宮内膜が20%ほどです。
このように、妊娠にはとにかく「質の良い卵子を得ること」が最も重要と言えます。
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