不妊治療に効果的な食事(1)
Q:
妻31歳、夫35歳、結婚2年です。不妊歴1年で、最近初めて不妊専門のクリニックに行きました。主治医は検査内容や治療については話してくれますが、日常生活や食べ物についてのアドバイスはありません。食生活などは不妊と無関係なのでしょうか。
A:
不妊治療には、睡眠と食事が非常に大切です。午前0時前には就寝し、理想は7時間、最低でも6時間は睡眠を取りましょう。
食事については、朝食にチーズや牛乳などの乳製品は必須で、野菜ジュース、時間があれば卵なども食べましょう。朝食に炭水化物、ソーセージやハムなど肉製品を取っていれば、昼食を抜いても差し支えありません。野菜の入っていないうどんやラーメン、そばの大盛りなどを空腹にまかせて食べるのは避けましょう。
夕食はたんぱく質を必ず取りましょう。肉は豚肉がベストで、牛ヒレ肉はレアかミディアムレアがお薦めです。納豆や豆腐など植物性たんぱく質もぜひ食べてください。夕食は午後6時〜8時までに済ませ、消化を考え野菜は生よりもゆでたり焼いたりしましょう。
ジャガイモはビタミンCが流出しないようゆでてから皮をむいてください。このほか、ヨーグルトは乳酸菌の働きが阻害される空腹時よりも食後、ミカンはビタミンCとPが豊富な白いスジを取らずに食べるのが良いでしょう。
不妊症治療において重要な卵巣の働きには、体の細胞分裂と増殖が盛んな7歳から思春期の栄養補給が非常に重要です。細胞が成熟した成人の場合、不足している栄養素をピンポイントで補える食事はとても大切なのです。