衣服と不妊の関係
Q:
妻30歳、夫32歳。妊活歴は2年で、そろそろ通院での不妊治療を開始する予定です。最近、普段着ている衣服が不妊症に関係するという記事をインターネットで見かけましたが本当ですか?
A:
近年、国内外の学者や大学の研究チームなどが実験を行い、衣服と健康の関係性が報告されています。一般的に触り心地が良い、柔らかく肌になじみやすい素材を使用したゆったりとしたデザインの服は、副交感神経を刺激し、心に余裕が出るといわれます。
反対に硬く皮膚になじみにくい素材で拘束感の強い衣服だと緊張感が高まり、交感神経を刺激するといわれています。交感神経が高まれば免疫力の低下、酸化ストレス増大を引き起こし、ひいては不妊症につながります。
もちろん、毎日身に付け24時間肌に接する肌着も重要です。着心地が良くゆったりとしたものを身に付けるように心掛けましょう。皮膚刺激は、体中でもっとも免疫に関わる腸管に直接影響するので、体調を左右することもあります。
スーツや制服などを着用するときは、帰宅後すぐにできるだけ体を動かしやすいものに着替え、ストレスの出る交感神経から、副交感神経に切り替えましょう。交感神経が高まったままだとストレスホルモンのコルチゾールが増大するとともに酸化ストレスが上昇し、月経不順や無排卵、卵子の質の低下、黄体機能不全、流産などを招きます。男性もスリムジーンズなどで圧迫してしまうと精巣の温度が上昇し、精子の減少や無力症を招きます。
このように衣服は不妊にも大きく関わりますので、選び方には気を配りましょう。