Q:妊娠しやすい食事ってありますか? | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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Q:妊娠しやすい食事ってありますか?

 

A:妊娠前より健康的な食事をしている人は妊娠しやすいという話があります。

妊娠前のライフスタイルは「プレコンセプションケア」として最近注目されています。

そのひとつとして食事療法があります。

「地中海食」が妊娠に良いという報告が多く、代表的な調査報告をご紹介します。

 

1999年から2007年にかけてスペインで行われた20-45歳の女性のアンケート調査では、食生活を以下の2パターンで分類して評価をしました。

・西洋型の食事パターン:赤身肉、ファーストフード、高脂肪乳製品、パン、ジャガイモ、卵、精製穀物、ソース、加工食品、および砂糖入り飲料等

・地中海型の食事パターン:野菜、魚、果物、鶏肉、低脂肪乳製品、オリーブオイル

対象となる女性を上記2群に分け、妊娠せずクリニックに不妊相談をしたことがあるかを調査しました。その結果、「地中海型の食事パターン」の群で不妊相談が少なく、つまり不妊に悩むことなく妊娠していることが分かりました。

(https://www.fertstert.org/article/S0015-0282(11)02485-X/fulltext)

 

2004年から2007年にオランダで体外受精を行った160組の夫婦の食事アンケート調査では治療を受けた夫婦を

・健康に配慮した低加工食:果物、野菜、全粒穀物、魚、豆類の摂取量は多いが、マヨネーズ、スナック、肉製品の摂取量は少ない

・地中海食:植物油、魚、豆類、野菜の摂取量は多いが、軽食の摂取量は少ない

の2群に分類し体外受精の成績を比較しました。その結果、「地中海食」の夫婦の方が妊娠率が高い結果でした。

(https://www.fertstert.org/article/S0015-0282(09)04338-6/fulltext)

 

これらの報告から、夫婦で地中海食を摂ることで、一般不妊治療から体外受精まで妊娠の可能性を向上させる可能性があると考えられます。

 

地中海食については健康長寿ネットに詳しく掲載されております。

また地中海食は健康食として集中力を高める、認知症予防に良い、心血管系リスクを減らすなど最近では欧米を拠点としてブームになっている食事パターンです。

ぜひ日頃の食生活に取り入れてみてください。

このような食事の相談などもオンライン相談にて承っております。こちらもご活用ください。

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