「生殖補助医療の成績予測アプリ」新バージョン公開のお知らせ
2022年4月より保険適用制度が開始され、好評いただいていた「体外受精の成績予測アプリ」ですが、2023年までのデータに加え、新たな機能を搭載してバージョンアップしました。
「生殖補助医療の成績予測アプリ」として、体外受精と顕微授精の場合に分けて成績を算出可能になりました。
体外受精を開始する前に、よく成績についてご質問があります。
・どのくらいの卵子が取れるのか?
・どのくらいの確率で妊娠できるのか?
・どのくらいの確率で流産せずに出産まで至るか?
これらの成績は患者様個々の状態(例えば子宮内膜があるか、以前に流産しているか等)で変化はしますが、数多くのデータから予測することが可能です。
採卵で獲得できる卵子数に関しては、年齢とAMH値(卵巣予備能として卵巣内にどれだけ発育する卵胞があるかの指標)から予測することが可能です。
その卵子数より、受精、胚培養を経て、妊娠率の高い胚盤胞という状態まで胚が発生するかが重要ですが、こちらも過去のデータからある程度の予測が可能です。
胚移植1回で妊娠や出産する確率や、1回の採卵で作成できた胚を複数回移植して妊娠・出産する確率(累積妊娠率・出生率)も過去のデータを利用して予測することが可能です。
小塙医院とつくばARTクリニックで行った生殖補助医療のデータと、日本産科婦人科学会の全国施設での体外受精の報告を分析して公表したデータを利用して各成績が自動で計算できる「生殖補助医療の成績予測アプリ」を開発しました。
患者様が各々のご年齢やAMH値を入力することで、予測される採卵数、妊娠率、出生率が計算できます。さらにその採卵で2人以上妊娠したい場合の出生率も算出できます。
今後体外受精を予定している患者様や、体外受精はまだ考えてはいないが、同年代の体外受精での妊娠率の目安が知りたい方などはぜひ一度利用してみてください。
※簡単に算出できる予測モデルですが、あくまで過去データからの予測なので、患者様の状態や、使用薬剤などにより、実際には予測と異なる結果となることがあります。
※日々のデータから、アプリを更新・改良するため、突如使えなくなることがあります。
※使用ダウンロード数が一定以上に達した場合は使用制限がかかることがあります。(前回のバージョンは大変好評を頂きダウンロード数過多になったため一時使用不可能となりましたが、今回は対策をしております。)