ヒューナーテストと頚管粘液 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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ヒューナーテストと頚管粘液

 

Q:
不妊歴2年の妻33歳、夫35歳です。ヒューナーテストを5回受け、いずれも精子の進入が少量かゼロでした。夫の精液検査では精子数と運動はともに正常ですが、私の頚管粘液が少なく人工授精や体外受精を勧められました。自然妊娠を希望しています。何か改善策はありますか。

A:
精子は精液から分離して子宮頚管及び子宮内に進入するため、精液はすべて膣外に漏出します。そして、精子が子宮頚管から子宮内に進入するには精子の上昇を助ける頚管粘液が必要です。

ヒューナーテスト(性交後精子子宮内上昇テスト)は、性交後18時間以内に頚管粘液を採取し、粘液中の精子数や運動精子を顕微鏡で観察して精子が子宮内にどれだけ上昇しているかを予測する検査ですが、頚管粘液が少ないと結果が悪く出ることがあります。

頚管粘液は排卵2~3日前から排卵後1日目までに分泌し、分泌量は女性ホルモンの影響で0~1ミリリットルと個人差があり、通常は0.2~0.5ミリリットルです。女性ホルモンが高値になれば粘液量は増加しますが、それでも増えない人もいます。

頚管粘液が分泌されない確かな原因は不明で体質ともいわれています。増やす方法は、女性ホルモン値が過剰にならないよう注意しながら女性ホルモン製剤(ジュリナ)を服用します。女性ホルモンが過剰になると、卵胞が嚢胞に変化したり無排卵になる場合があります。

それでも効果がなければ人工授精に進むことも考えなくてはならないでしょう。

 

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