人工授精と事前準備 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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人工授精と事前準備

 

Q:
不妊歴2年の妻32歳、夫34歳で、タイミング指導を受けていましたが妊娠に至らないため人工授精を勧められています。事前の診察など詳しく教えてください。

A:
精子を子宮内に直接注入する人工授精は必ず排卵日に行います。精子を子宮内に注入すると通常30分~4時間で卵管膨大部(卵子と精子が出会う場所)に到達します。

成熟した卵子の寿命は36時間とされ、射精精子も同様ですから人工授精の実施が排卵日とずれると卵子や精子は死滅して受精のチャンスを失います。そこで排卵日の見極めが重要になります。

排卵日は月経2~3日目のホルモン検査(採血)でおおよそ推定できます。ホルモンバランスに問題がなければ女性ホルモンの値により排卵の遅れや無排卵、前周期の残存卵胞の有無などが分かります。

排卵日を推定したら月経周期8~12日目ごろにエコーで卵胞の大きさを確認し、より確かな排卵日を予測します。

実施日は夫婦で来院し院内で夫の採精をするのがベストですが、自宅採取も可能です。

採取した精子はあらかじめ洗浄・濃縮して良好な精子のみを選別し、子宮鏡で膣を広げ子宮口より軟らかいチューブを挿入しそこから栄養液と一緒に注入します。

終了後は5~10分ほど安静にして帰宅となり、通常の生活をして構いません。所要時間は1時間半~2時間ほどです。

最後に、12月16日(日)午前10時から「不妊症市民公開講座」をつくば国際会議場で開きます。講師は日本家族計画協会クリニック・北村邦夫所長などです。

こちらの記事で当日のプログラム等の詳細をご紹介しています。ぜひお越しください。

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