体外受精(1)事前準備と採卵前管理 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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体外受精(1)事前準備と採卵前管理

 

Q:
結婚6年の妻35歳、夫39歳で、タイミング指導を1年、人工授精を2年受けましたが妊娠しません。原因は不明で現在、体外受精を考えています。ある程度知識はありますが、事前の準備など詳しく教えてください。

A:
約40年前に体外受精が始まった当初は「両側卵管閉塞」の患者だけが体外受精の適応でした。ほかに不妊因子がない場合が多かったので成功率も高かったのですが、最近は男性不妊など適応が拡大し必ずしも満足できる結果が得られないのが現状です。

事前の準備として、女性は採卵時に麻酔を使うため全身の健康診断から始まります。次に卵子を育てるための排卵誘発を行いますが、排卵誘発にはいくつか方法があり、おおむね月経3日目のホルモン検査と超音波検査で判断します。

ホルモン状態が悪いと良好な卵子が育たなかったり変性卵子が発生する恐れがあるので、その周期の体外受精は行いません。超音波では卵子の成長を妨げる前周期の残存卵胞や卵巣嚢胞の有無を確認します。

いずれも問題がなければ排卵誘発剤を4~5日間注射し、その後は2~3日に1回超音波検査とホルモン検査で卵胞の成長を確認しながら合計8~10回ほど注射して採卵日を決定するのが一般的です。

ほかには自然法、排卵誘発剤の内服、内服+注射などの方法があります。

最後に、12月16日(日)午前10時から性の語り部・北村邦夫医師らを招く「不妊症公開講座」をつくば国際会議場で開きます。

こちらの記事で当日のプログラム等の詳細をご紹介しています。ぜひお越しください。

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