妊娠は自然がベスト
Q:
結婚7年の妻38歳、夫32歳で、子づくりを始めて2年です。不妊原因は不明で、主治医に人工授精や体外受精を勧められました。35歳以上は治療早々に体外受精を勧められる傾向にあるそうですが自然妊娠を希望です。何かアドバイスをお願いします。
A:
不妊原因によっては人工授精や体外受精に進まざるを得ない場合もありますが、基本的に妊娠はNature is Best。
その理由として人工授精は、精子を洗浄して良好な運動精子だけを選別し子宮内に注入しますが、本当に質の良い精子かどうか定かではありません。むしろフーナーテスト(性交後子宮内精子上昇テスト)で性交後12時間以上経っても子宮口付近で元気に運動している精子が多数ある方が良質な精子と判断できます。
次に体外受精ですが、普段は無酸素状態で真っ暗な体内にある卵子を体外に取り出し観察や受精処置を行うため、卵子が酸素や光に触れてダメージを受け、妊娠する力自体が弱まります。
以上のように人工授精も体外受精も自然妊娠の仕組みから考えると不自然ですが、結婚生活が長くなるほど自然妊娠率は低下し、5年目以降はさらに低下するといわれています。
また、人間の性的欲求は相手の肉体に慣れてしまうと弱まり、射精や反応も鈍くなります。そのため、互いの好みに合わせた服装や髪型、化粧、行動で夫婦の日常パターンを変え新鮮さを創出してみてはいかがでしょうか。また、夫に対して排卵日の性交を強要しないことも大切です。
-
不妊治療Q&A 妊娠, 自然