妊娠しやすい食生活とは
Q:
結婚3年の妻32歳、夫35歳で、これから子づくりを始めます。まずは自分たちで努力したいので、食生活へのアドバイスをお願いします。
A:
卵子の成熟と排卵は長年のライフスタイルや食生活が影響します。バランスの悪い乱れた食生活では自律神経やホルモンバランスの不調を招き、不妊の要因になりかねません。特に肥満は排卵障害につながるともいわれています。
妊娠の可能性を高める食生活には7つのポイントがあります。
- 全粒粉など精製度の低い穀物を選ぶ。精製された炭水化物は急激に血糖値を上げ、それを下げるため過剰に分泌するインシュリンが卵巣に悪さをします
- オリーブオイルなど不飽和脂肪酸を多く取り、マーガリンや加工食品、ファストフードに含まれるトランス脂肪酸を避ける
- 牛乳やヨーグルト、アイスクリームは成分無調整のものを選ぶ
- 大豆など植物性タンパク質を取り、動物性タンパク質を減らす
- 食物から取るのが難しい葉酸やビタミンB群を含むマルチビタミンのサプリメントを摂取する
- 水分をよく取り、砂糖入りの清涼飲料水を飲まない
- 体重をコントロールする。肥満の場合は排卵障害改善のため体重の5~10%を減量する。1日30~60分体を動かす。
食事の時間も大切で、夜9時以降では消化不良になって脂肪が蓄積し、不妊ばかりか万病の元です。夜9時以降になる場合は食事の量を少なくし消化の良いものを取りましょう。
※参考資料/日本経済新聞社発刊『妊娠しやすい食生活』
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