妊娠力UPのための食生活
Q:
結婚2年目の妻30歳、夫32歳で、妊活を始めたばかりです。妊娠に向けた食生活で炭水化物の取り過ぎはよくないとネットで見ましたが、炭水化物と妊娠はどう関係しているのでしょうか。
A:
炭水化物はこれまで単なるエネルギー源として考えられてきましたが、近年は良い炭水化物と悪い炭水化物があることが分かってきました。悪い炭水化物は白米や白いパン・麺、砂糖など精製されたものを指します。
精製された炭水化物は血糖値を急激に上昇させ、血糖値を下げるため膵臓からインシュリンが大量に分泌されます。これを繰り返すとやがて膵臓が疲労してインシュリンの分泌が悪くなり、糖尿病を誘発するのです。
特に女性は血中のインシュリン濃度が高くなるとテストステロン(男性ホルモン)が増加して無排卵になったり排卵を阻害することがあります。
そもそも多嚢胞性卵巣症候群など排卵障害のある人は血中の男性ホルモンの割合が多く、治療に天然の女性ホルモンを投与したり抗糖尿病薬を使用することもあります。
逆に良い炭水化物とは玄米や全粒粉のパン、豆類、野菜類などに含まれる糖質の低い炭水化物です。良い炭水化物は血糖値を緩やかに上昇させるためインシュリンの分泌も穏やかで糖尿予防にもなります。
また、排卵障害のある人は肥満または隠れ肥満の傾向がありますので、精製された炭水化物は極力減らし適度な運動を心掛けることが妊娠への近道になるでしょう。
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