不妊原因と性生活
Q:
結婚6年の34歳夫婦。不妊治療は始めましたが、人工授精や体外受精に踏み切れません。自然妊娠は結婚生活が長くなるほど難しいと聞きますが、その理由と対策を教えてください。
A:
とある著名人が言ったように夫婦は結婚2年で異性としての愛情が家族愛に変わり、それに伴い性交の回数や質が低下して妊娠率も下がります。さらに共働きによる夫婦のすれ違いなどが性交をおろそかにし、妊娠率低下に拍車をかけているようです。
現在、不妊患者の約8割は原因不明で仕方なく人工授精や体外受精に進んでいますが、充実した性生活が送れれば不妊症は減るかもしれません。逆に結婚して数年経っても性交が充実しているのに妊娠しない場合は、何かしらの明確な不妊原因があります。
さらに男性の場合、不妊原因の約3割は精子減少症・無力症、無精子症、受精障害などですが、現在問題なのはマスターベーションで射精を手軽に済ませる傾向にあることです。自然妊娠を希望の場合、夫婦生活を充実させるためにはマスターベーションをやめ、性交に導いてください。
また、良好な精子をつくるには定期的な射精が必要で、20代なら2日、30代は3日、40代は4日、50代は5日、60代以上は1週間に1回が理想です。
12月7日(日)午前9時からつくば国際会議場で「不妊に関する市民公開講座」を行います。不妊治療の専門医らが最新の治療や情報をお届けします。気軽にお越しください。
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