子宮鏡と不妊症 | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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子宮鏡と不妊症

 

Q:
不妊歴3年の妻33歳、夫37歳です。最近不妊治療を開始し、次は子宮鏡検査を受けます。検査の目的や病気が見つかった場合の治療法などを詳しく教えてください。

A:
子宮鏡は直径2~3ミリの超小型CCDカメラを子宮頚管から子宮内に挿入し、状態をモニターに映し出して観察する検査で、胃カメラと原理は同じです。検査中の痛みは子宮頚管が極端に屈曲していなければほとんどありません。検査は月経終了の翌日~5日以内に行います。

検査の目的は子宮腔内のポリープや炎症、子宮筋腫の有無、壁面に凸凹がないかどうかを調べます。これは、胚(受精卵)が子宮内膜に着床しやすいかどうかの重要な判断基準になります。

また、左右の卵管口の状況も確認し、卵管口が閉鎖または狭窄、縮小していないかどうかも観察します。正常な子宮腔内はピンク色で、壁面がなだらかで卵管口が鮮明に見えます。

子宮内ポリープや子宮内の凸凹が見つかった場合は、子宮内掻爬と同様の方法で摘出手術を行います。数分で終わります。子宮筋腫も開腹せず子宮鏡を利用して切除し、炎症は抗生物質を投与します。

両側の卵管口が閉鎖・狭窄・縮小している場合は、「FT」という卵管口拡大術がありますが、高額なのでほとんどの方が体外受精に進まれます。

不妊症以外でも原因不明の不正出血がある人にポリープを疑って子宮鏡検査することもあります。摘出したポリープは必ず組織検査を行いますので、がんが見つかる場合もあります。

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