初めての不妊治療
Q:
結婚1年の妻33歳、夫35歳で、結婚後すぐ子づくりを始めたものの授からず、不妊治療を考えています。不妊治療は検査や通院が多く仕事との両立や経済的負担など何かと大変と聞きますが、詳しく教えてください。
A:
通常、35歳以上になると人工授精や体外受精などいかなる方法でも妊娠率は低下し、さらに39歳以上では34歳以前の妊娠率(25~33%)が約7%にまで下がり、逆に流産率や異常妊娠率は高くなります。そして不妊因子があれば、それ以上に妊娠率は低下していきます。
そのため不妊検査は多岐にわたり、タイミングを逃すと正確な結果が出ないため通院日も指定されます。例えば月経中には下垂体―卵巣機能検査やホルモン検査。月経終了直後は子宮卵管造影や子宮鏡検査、超音波による子宮―卵巣形態検査、卵胞の発育観察による排卵日の推定。排卵直前・時のフーナーテスト、排卵後5~7日目は着床障害を調べる子宮内膜組織検査などです。
また、時期は選びませんが感染症検査、甲状腺機能検査、先天性抗精子抗体検査、不育症・習慣性流産・受精障害の素質をみる血液検査、夫の感染症血液検査と精液検査があります。基本の検査だけでもこれだけあり、保険適用外の検査が多いため、ひと通りの検査で20万円ほどかかります。高度精密検査を加えるとその倍にはなるでしょう。
また、転院する方は過去1~2年の検査結果を引き継いで治療に当たる場合もあります。
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