PCOタイプの治療(注射) | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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PCOタイプの治療(注射)

 

PCO 注射

Q:
不妊歴2年の31歳妻です。高校生の時から月経が2~3カ月に1回と不順です。卵子がなかなか発育せず無排卵で終わることも多く、妊活を始めて1年間に排卵できたのはわずか2~3回です。私のようなPCOタイプに治療法はあるのでしょうか。

A:
ホルモン異常のため正常な排卵が起こりにくいPCO(多嚢胞性卵巣)は、最近非常に増えています。このタイプは、ホルモン分泌の調節を担う「視床下部 – 下垂体」検査で視床下部から下垂体へのホルモン放出は正常です。

しかし、この時分泌される卵子の成長を促すFSH(卵胞刺激ホルモン)が正常なのに対し、LH(排卵ホルモン)が過剰に分泌しています。通常、FSH対LH比は2~4対1が正常ですが、逆にLHが高すぎるためFSHの力を打ち消し卵胞の成長を妨げます。従って、この場合の治療は連日少量の注射でFSHを補います。通院が少なくて済む自己注射もあります。

注意するのは突然、薬に対して卵巣が過剰に反応して起こる卵巣過剰刺激症候群という卵巣腫大です。そうなると多胎になる可能性や卵巣腫大による諸症状で排卵までたどり着けない場合があり一筋縄ではいきません。そのため、最近は体外受精が一番近道ともいわれています。

もし複数の卵胞が成熟した場合、5個以上は治療をキャンセル、4個以内なら注射を中止して1~2個に減るのを待ちタイミング法や人工授精を実施します。また、採卵して体外受精に備えることもできます。

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