酸化ストレス不妊症の食事療法
Q:
妻33歳、夫37歳で結婚3年目。妊活歴2年で、最近不妊治療を始めました。酸化ストレス検査の結果は高値(異常値)で抗酸化力の低下を指摘され、それが妊娠に至らない原因ではないかといわれました。また、酸化ストレスには活性酸素も関係すると聞きましたが、よく分かりません。日常的な治療法と併せて、教えてください。
A:
人間は呼吸で酸素を取り込み、臓器を動かすため活性酸素に変化させます。活性酸素は体内で殺菌・消毒の役割を担いますが、必要以上に増えると酸化ストレスの原因になるなど悪影響を及ぼします。
活性酸素を増加させるのはストレスや睡眠不足、大気汚染、多種の農薬を使った食品、食品添加物、ジャンクフード、自然界に存在しないトランス脂肪酸など。これにより動脈硬化やがん、白内障などを引き起こしやすくなります。不妊に関しては、女性は卵子の老化、著しい減少や死滅、質の低下、排卵や黄体機能(着床)障害に、男性では精子の減少や死滅、無力化、奇形精子の増加につながります。
一部例外はありますが酸化ストレスを下げるには、抗酸化力を上げる食品がお薦めです。
- 大豆発酵食品の納豆、みそ
- 乳酸菌を含むヨーグルト、チーズ
- 亜鉛を含むカキやシジミ
- ビタミンEを含む米や麦の胚芽、6種以上の雑穀を混ぜた米
- ビタミンCを含むかんきつ類や緑黄色野菜
などが良いでしょう。また緑茶、タマネギ、ゴマ、ショウガ、ニンニクも効果的なので工夫して調理してください。また、葉酸や大豆イソフラボンなどはサプリメントで摂取しましょう。