ERA検査を行っています。
ERA検査(子宮内膜着床能検査)について
<ERA検査とは>
反復性着床障害(良好な胚を3回以上移植しても妊娠に至らない場合)の原因として子宮内膜の【着床ウィンドウ】が一致していないという報告が2014年にスペインのIVI Valenciaという施設から発信されました。つまり子宮内膜に受精卵が着床できる時間や時期は個人差があり、適切な時期に移植することにより妊娠が可能になるのではないかというものです。
当院ではERA検査をすることにより各患者様における【着床ウィンドウ】の結果から移植の時期を判断するために実施しております。ERA検査を受けられた方の30%近くが【着床ウィンドウ】の時期がずれていたという結果が分かってきております。
<検査対象>
反復性胚着床障害(良好な胚を3回以上移植しても妊娠に至らない)の患者様
<検査方法>
ホルモン補充周期の場合は黄体ホルモンの投与開始日を0日とし、5日目に子宮内膜を採取します。自然周期の場合は排卵日から5日目(LHサージまたはhCG投与から7日目)に子宮内膜を採取します。この検査周期での移植は行いません。
こちらはあくまで例であり、患者様と当院医師による最適な周期において子宮内膜採取を行っております。また子宮内膜を採取する際に出血、痛み等を伴う場合もございます。事前に医師より十分な説明を受けてからの検査をお勧めいたします。
<検査のリスク>
頻度は稀ですがERA検査を実施されるにあたり、考えられるリスクとして出血、子宮内感染、子宮穿孔等がございます。
またこの検査は現在スペインに検体を国際輸送し検査・解析しております。輸送中の事故等による検体の破損・もしくは逸失につきましては、その理由を問わず当院では一切の責任を負えないことをご了承ください。
<結果について>
ERA検査の結果が出るには2~3週間ほどを要します。検査結果によっては再検査が必要になる場合もございます。
<料金>
当院で治療中の患者様 145000円(税抜)
他院で治療中の患者様 245000円(税抜)
検査をご希望の患者様は医師または看護師にお申し出ください。