Q:生理以外の出血(不正性器出血)があります。原因や治療法はありますか? | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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Q:生理以外の出血(不正性器出血)があります。原因や治療法はありますか?

 

A:生理(月経)などの性器出血に関して大きく分けて2種類あります。子宮内膜をレンガと考えてください。卵胞より発生するエストロゲンというホルモンにより子宮内膜が厚くなります。これはレンガが積み重なるイメージです。 排卵後はプロゲステロンというホルモンが発生しますが、これはレンガを固めるセメントのようなものと考えてください。エストロゲンで積み重なるレンガ、セメントであるプロゲステロンで固めて安定します。しかし、ホルモンが消失すると、積み重なったレンガは固定できなくなり崩れ落ちます。つまり子宮内膜が剥がれ落ちます。これを消退出血といい、月経の仕組みです。
これとは違う出血もあります。エストロゲンにより子宮内膜は厚くなります。つまりレンガは積み重なりますが、排卵しないことでプロゲステロンが出ないためセメントで固定ができないレンガとなり、いずれ崩れ落ちます。これは破綻出血といい、多くの不正出血を占めます。どのタイミングで崩れるかわからないため、少し積み上げて崩れる場合は少量出血となり、高く積みあがって崩れる場合は多量出血となります。

       

不正性器出血は器質性、つまり何かしら原因となる病気があるものか、機能性、原因となる病変が存在しないものに分けられます。器質的出血には子宮筋腫、ポリープ、癌、また傷などによるものがあります。機能性はさらに排卵性か無排卵性に分けられます。排卵性では月経前半であれば、黄体が前の周期から退縮しないで遺残して月経前半で退縮する消退出血や、エストロゲン過剰による破綻出血があります。これらが排卵期にかかることもあります。月経後半の出血としてはプロゲステロン(黄体ホルモン)が早期に下がってしまう黄体機能不全による消退出血があります。無排卵性の出血としては、思春期から成人の方は排卵しないためエストロゲン過剰になる破綻出血が多いです。更年期になると卵巣機能衰退によりホルモンが下がる少量の破綻出血や、閉経後でも体内のステロイドが一部エストロンというホルモンになり子宮内膜に作用する不正出血や、子宮内膜が委縮して物理的に血管が破綻する出血があります。
機能的出血は経過観察できるものが多いですが、生活のクオリティが落ちる場合はピルなどホルモン剤による治療が必要になります。

当院では患者様それぞれの不正出血の病態に合わせた効果的な治療をご提供します。興味がある方は外来で相談してみてください。またはオンラインでも不正性器出血の相談を承っております。

https://www.ivf-ibaraki.or.jp/20200419/3451.html

                    

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