2024年の当院の治療成績の公開 (2025.1.20更新)
2024年1月~12月の1年間の当院の成績を公開致します。
採卵は年間318件で年齢内訳は以下の通りでした。30代の患者様が多く生殖補助医療を受けていることが分かります。
まずは採卵、培養成績です。採卵数は全体で平均約9個、保険適用患者で平均10個獲得しています。良好胚盤胞数全年齢で平均4個は獲得できています。各年齢データは以下の通りです。
次に、胚移植あたりの妊娠率です。こちらは胚移植を行い、子宮内に胎嚢が確認できた患者様の割合です。保険適用患者に関しては全体45%、初回66%であり、約半数の患者様が妊娠に至っていることが分かります。全国データは日本産科婦人科学会が公表している最新版のARTデータブックを用いています。
次に妊娠あたりの流産率です。こちらは子宮内に胎嚢が確認できた後で流産してしまった患者様の割合を表しています。
次に上記データを用いて予測出生率を算出しました。
次に、1回の採卵で得た胚を複数回胚移植して妊娠に至る確率である累積妊娠率を算出しました。1回の調節卵巣刺激、採卵で得られた胚を使用した、採卵あたりの妊娠率であるため、医師の調節卵巣刺激や採卵の技量などが成績に反映します。比較に用いているJISART(日本生殖補助医療標準化機関)は、品質が高く国内トップクラスの実績を誇る不妊治療のクリニックとして認めらている施設団体です。
最後に当院で生殖補助医療を受けた患者の妊娠期待値を算出しました。こちらは妊娠に至った患者の治療回数(採卵、胚移植)の期待される数を表しています。妊娠した患者の多くは採卵1回で妊娠に至り、胚移植は2-3回以下で妊娠に至っていることが分かります。
以上当院の2024年の成績報告になります。2024年は2023年よりも全体的に成績が向上しており、2025年も更なる成績向上、より多くの患者様の妊娠・出産のために尽力致します。