黄体機能不全とピル | 茨城県小美玉市の不妊治療・婦人科 小塙医院

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黄体機能不全とピル

 

Q:
不妊歴4年の妻37歳、夫39歳です。基礎体温の低温期が長く、排卵後の体温上昇に3~4日かかり上昇しても4~5日で下降し生理がきます。黄体機能不全と診断されピルを処方されましたが、ピルが治療薬になるのでしょうか。

A:
排卵後、基礎体温がすぐに上昇しない人は未排卵か体温を上昇させる黄体ホルモンが分泌していない可能性があります。排卵の有無を病院で確認するとよいでしょう。

基礎体温の低温期は卵胞が発育・成熟して排卵するまでの卵胞期に当たり、脳下垂体ホルモンの影響で女性ホルモン(エストロゲン)が働き排卵に至ります。高温期は排卵後から生理直前までの黄体期に当たり、エストロゲンの影響で黄体ホルモン(プロゲステロン)が働き着床しやすい子宮内膜をつくるほか着床後の胚の発達を促します。

そもそもピルは避妊薬ですが、エストロゲンとプロゲステロンが含有されていて微妙な割合でそれらのホルモンが必要になる黄体期には足りない部分を補い、高温期を維持するための治療薬として最近よく使われます。

ほかにもホルモン異常が原因の生理不順や無月経、頻発月経などの卵巣機能障害に対する治療薬などとして、さまざまな用途があります。適切に使用すれば妊娠後の心配もありません。

また、当院では避妊目的と卵巣機能障害に限り被災者証明持参で低容量ピルを無償提供しています。期間は2011年8月20日(土)まで、なくなり次第終了です。詳細は「被災者の方への低用量ピル無償提供について」をご参照ください。

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